こんにちは。結婚相談所で夫に出会った、しょうこです。
1対1のコミュニケーションを行うお見合いにおいて、「話し方」はとても大切です。
ただ、「話し方」は大切だと知っているはずなのに、なぜかうまく会話できないという人は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「つまらない」と思われるお見合いの会話を改善する方法について紹介します。
男女関係なく使える方法ですから、ぜひ参考にしてみてください。
- お見合いでうまく会話ができない。
- 頑張ってたくさん話しているのに振られる。
お見合いの会話を改善する方法
お見合いの会話を改善する方法は、「相手に気持ちよく話をさせる」ことです。

え、「話し方」なんだから、話す方法が大事なんじゃないの?
と思うかもしれません。
でも人間は、話すことで気持ちが良くなる生き物です。
だから、相手に話をさせることは重要です。
婚活では、「自分のことを知ってほしいから頑張って話そう」と思って、つい長々と自分の話をしてしまうかもしれません。
ただ相手からしてみれば、「あなたばかり気持ちよさそうに話していてずるい」と思うでしょう。
第一目標は、「互いに一緒にいて心地いい」と思える関係を築くことです。
互いのことを知るのは、「互いに一緒にいて心地いい」関係を築いた後でも十分間に合います。
まずは、「相手に話をさせることが重要」であることをしっかりと認識し、聞くことに徹してください。
もし、あなたが
- 「とりあえず自分の話をすることが正しいと思っていた」
- 「相手の話を遮ってしまう癖がある」
と気づいたなら、意識を変えて聞くことに徹するだけで、今までよりも十分会話がうまくなるでしょう。
ただ、
- 「相手の話を聞こうという意識はあるが、相手が話をしてくれない」
と困っているなら、別の問題があります。
別の問題というのは、「どのような方法で相手の話を引き出すのか分からない」です。
相手に「とりあえず何か話してください」なんて言うわけにはいきませんから、他の方法を知りたいですよね。
そこで、相手の話を引き出すテクニックを3つ紹介します。
相手の名前を呼ぶ
1つ目のステップは、「相手の名前を呼ぶ」です。
名前を呼ぶことで、「あなたに興味があります」ということを伝えられます。
名前を呼ぶ機会は、いくらでもあるはずですよ。
- ○○さんですね、よろしくお願いします。
- ○○さんは、どんな食べ物が好きなんですか?
- ○○さんといると、楽しいです。
頻繁に名前を呼べば、相手は少しずつあなたに気を許してくれるようになって、話をしやすくなるでしょう。
こんなテクニックもあるようです。
初対面で好印象を残した後は、2回目以降会った時に第一声で相手の名前を呼べば、あなたの好感度は飛躍的に上がります。
永松 茂久(2019)『人は話し方が9割』すばる舎 p.671
2回目以降のデートの第一声は
- 「○○さん、こんにちは!」
のように、相手の名前を呼ぶ意識をしてみると良いですね。
身体全体で聞く
2つ目のステップは、「身体全体で聞く」です。
人間は、相手の顔の表情・声色・ジェスチャー等、言葉以外の様々な情報から相手の様子を感じ取ります。
だから会話中は、次の3つを全て使って、少々大げさにリアクションする必要があります。
- 顔の表情
- 声の表情
- 身体全体の表情
無表情で「そうですね」と相槌を打てば、相手は「そっけないな〜」と思うでしょう。
でも、笑顔で「そうですね♪」と相槌を打てば、相手は「共感してくれたんだ!嬉しい!」と思うでしょう。

「顔の表情」「声の表情」「身体全体の表情」によって、同じ言葉が相手に与える意味・印象は全く異なります。
言葉の意味が表情によって異なってしまう面白い例があるので、紹介します。
学生を中心に支持されている、若手インフルエンサー「KANAさん」と「NOAさん」の動画です。
▼【JKあるある】それなで全部会話ができる【←それな】(4:30~)
『「それな」だけで会話が成立する』というテーマの部分(4:30~4:53)だけを見ればOKです。
- 楽しい話題には、楽しそうな表情で「それな!!!」(意味: そうだね。楽しいよね。)
- 悲しい話題には、悲しそうな表情で「それな〜〜↓」(意味: そうだね。悲しいよね。)
とリアクションしています。
つまり、「顔の表情」「声の表情」「身体全体の表情」を駆使することで、「それな」という言葉の意味を変えているのです。
もし、悲しい話題に対して、楽しそうな表情で「それな!!!」とリアクションした場合、相手は会話がうまくいっていないと感じて、話す気が失せてしまうかもしれません。
リアクションが会話の一部と認識されていることを意識しながら、「顔の表情」「声の表情」「身体全体の表情」を使って、少々オーバーなリアクションをすると良いでしょう。
また、相手に好意を示すために最も有効なリアクションは、「笑顔」です。

基本的には、にこやかに相手の話を聞きましょう。
相手の会話を広げる
3つ目のステップは、「相手の会話を広げる」です。
「広げる」だけではイメージできないと思いますが、具体的にすることは次の5つです。
- 感嘆: 「へえー!」「ほ〜」「わー♪」
- 反復: 「○○かあ。いいね!」「○○なの?!」
- 共感: 「わかります」「大変でしたね」
- 称賛: 「素敵ですね♪」「さすが!」
- 質問: 「それでどうなったの?」「今は大丈夫?」
話し手は、
- 「自分に興味を持っていること」
- 「自分のことを分かってくれること」
を聞き手に求めます。
「感嘆→反復→共感→称賛→質問」を繰り返しながら、「あなたに興味持ってますよ〜!分かってますよ〜!」と伝えることで、相手はどんどん話すことが気持ちよくなってきます。
そうすると、相手が勝手にたくさん話をしてくれるようになるのです。
とても参考になる動画があるので、紹介させてもらいます。
婚活コンサルもしている「ハイスペ総研」所長の吉沢詩乃さんと結婚相談所「結婚物語。」の仲人Tさんの対談動画です。
▼結婚物語。仲人Tさん×ハイスペ総研所長しの オンラインLive対談!婚活成功の極意を大公開!
吉沢詩乃さんが仲人Tさんにインタビューしながら、対談が進んでいきます。
婚活に関することをテーマとして話しているので、もちろん対談の内容自体も、婚活にとても役に立ちます。

約1時間ある動画ですが、時間があるときに全部見てみると良いと思います。
ただ今回は、この対談をしている2名の「会話の仕方」にフォーカスします。
恋愛・結婚等、人間関係の仕事をしている方々の会話なので、コワイくらい終始テクニック尽くしです。
とりあえず、最初の11分間(テーマ「スピード成婚する女性の特徴」)だけ見ればOKです。
よく注目して欲しいのは、インタビュー(話を引き出す)側である、吉沢詩乃さん(左側女性)の言動です。
「感嘆→反復→共感→称賛→質問」をしっかりと使って、仲人Tさんの話を引き出しています。
- 感嘆: ん〜!
- 反復: たしかに○○ですもんね。
- 共感: うんうん!(うなずきながら)
- 称賛: すばらしい!(拍手しながら)
- 質問: ○○の場合はどうしますか?
笑顔でうなずきながら、ジェスチャーもしっかりと入れて、話を聞いています。

完璧すぎです。
もし、あなたの身の回りに会話が上手な人がいれば、その人が会話中に「感嘆→反復→共感→称賛→質問」を実践しているか、意識して聞いてみてください。
きっと「感嘆→反復→共感→称賛→質問」をうまく活用していると思います。
最初から「感嘆→反復→共感→称賛→質問」を全て実践するのは難しいと思います。
まずは「感嘆」「反復」を意識して、できてきたら「共感」もやってみる等、少しずつ慣れていきましょう。
まとめ
今回は、「つまらない」と思われるお見合いの会話を改善する方法について紹介しました。
お見合いの会話を改善する方法は、「相手に気持ちよく話をさせる」ことです。
まずは、「相手に話をさせることが重要」であることをしっかりと認識し、聞くことに徹してください。
どのような方法で相手の話を引き出すのか分からない場合は、次のテクニックを参考にしてみましょう。
- 相手の名前を呼ぶ
- 身体全体で聞く
- 相手の会話を広げる
皆さまも、楽しい会話で素敵なパートナーと結ばれますように!
参考
- 永松 茂久(2019)『人は話し方が9割』すばる舎