こんにちは。鍛造製法の結婚指輪を購入した、しょうこです。
結婚指輪を選び始めると、「鋳造製法」や「鍛造製法」といった言葉を目にするようになります。
でも、言葉だけ聞いても、どんな違いがあるのか分かりにくいですよね。
そこで今回は、鋳造製法と鍛造製法の指輪の違いについて、お話しします。
- 鋳造・鍛造製法って何?どんな違いがあるの?
- 鋳造と鍛造どちらを選べばいいの?
鋳造製法と鍛造製法の違い
鋳造製法と鍛造製法では、製造する方法に違いがあります。
製造方法によって、完成する指輪に次のような違いが生じます。
- デザイン性
- 変形のしやすさ
- 傷つきやすさ
- 納期
- 価格
鋳造製法とは
まずは、鋳造製法について紹介します。
鋳造製法は、高温で溶かした金属を、指輪の型に流し込んで固めることで、指輪を成型する製法です。
金属を流し込むだけで、簡単に作ることができるので、大量生産も容易にできます。
ただし、高温で溶かした金属を型に流し込む際、気泡が混入して、金属の内部に「ス」という穴ができ、強度・硬度が落ちやすいです。
鋳造製法の指輪の特徴
では、鋳造製法の指輪の特徴を紹介しますね。
特徴1: 細かなデザインが可能
コンピュータを使用して、立体的なモデルの型を作成することが可能なため、繊細なデザインの指輪を作ることができます。

指輪のデザインの幅が広がりますね。
特徴2: 比較的、変形しやすい
強度が比較的低いため、強い力が加わったときに、変形してしまいやすいです。
ダイヤの爪(留め具)がゆるんでしまえば、ダイヤがポロッと落ちてしまうこともあります。
特徴3: 比較的、傷つきやすい
硬度が比較的低いため、キズがつきやすいです。
できるだけ長い時間着けたいという場合は、向いていなさそうですね。
特徴4: 短納期で仕上がる
金属を型に流し込むだけで作ることができるため、短納期で仕上がります。
事情があって、「できるだけ早く指輪を完成させたい!」という人は、鋳造製法の指輪を選ぶと良いでしょう。
特徴5: 比較的、購入価格を抑えられる
製造が簡単な鋳造製法の指輪は、短期間で大量生産することが可能です。
したがって、購入価格も抑えることができます。
鍛造製法とは
次に、鍛造製法について紹介します。
鍛造製法は、金属を加熱して叩いたり、プレスして圧縮することによって金属を鍛えてから、指輪を成型する製法です。
鍛えられた金属は引き締まり、密度が高くなります。
したがって、鍛造製法の指輪の強度・硬度は、鋳造製法の指輪の約2倍にもなります。
鍛造製法の指輪の特徴
では、鍛造製法の指輪の特徴を紹介しますね。
特徴1: 繊細なデザインの指輪は作りづらい
強度のある金属の塊を削って加工しなくてはならないため、繊細なデザインを実現するのは難しいです。
鍛造製法の場合、ストレートデザインの結婚指輪が多いです。
特徴2: 比較的、変形しにくい
強度があるため、変形しにくいです。
ダイヤの爪(留め具)も緩みにくいので、ダイヤがついた指輪が欲しいなら、鍛造製法の指輪を選ぶと良いでしょう。

私もダイヤが付いた鍛造製法の結婚指輪を数年間、毎日着用していますが、全然取れません。
また、密度が高いということは、金属表面がなめらかだということです。
そのため、鍛造製法の指輪は、しっとりと着け心地のいい指輪に仕上がります。
特徴3: 比較的、傷つきにくい
硬度が高いため、傷つきにくいです。
できるだけ長い間、結婚指輪を身に着けたい場合は、鍛造製法にすると良いでしょう。
特徴4: 納品までに時間がかかる
加工に時間がかかるため、購入してから受け取りまでの期間が長くなることが多いです。
結婚指輪の完成を急いでいる場合は、鍛造製法の指輪は向かないですね。
特徴5: 比較的、購入価格は高くなる
加工に手間・時間がかかるため、生産コストもかかります。
したがって、購入価格も、鋳造製法の指輪と比較すると、鍛造製法の指輪のほうが高くなる傾向にあります。
向いている製法の指輪の選び方
それぞれの製法の特徴を踏まえて、「鍛造製法の指輪が向いている人」と「鋳造製法の指輪が向いている人」の特徴について、まとめました。
特徴に当てはまる方の指輪を選ぶと良いでしょう。
- ディテールデザインが作り込まれた結婚指輪が欲しい
- できるだけコストを抑えたい
- できるだけ早く納品してほしい
- 傷つきにくい結婚指輪を長時間つけたい
- ダイヤがついている結婚指輪が欲しい
- つけ心地が良い指輪にしたい
まとめ
今回は、鋳造製法と鍛造製法の指輪の違いについて、お話ししました。
鋳造製法と鍛造製法では、製造する方法に違いがあります。
鋳造製法は、高温で溶かした金属を、指輪の型に流し込んで固めることで、指輪を成型する製法です。
- 細かなデザインが可能
- 比較的、変形しやすい
- 比較的、傷つきやすい
- 短納期で仕上がる
- 比較的、購入価格を抑えられる
鍛造製法は、金属を加熱して叩いたり、プレスして圧縮することによって金属を鍛えてから、指輪を成型する製法です。
- 繊細なデザインの指輪は作りづらい
- 比較的、変形しにくい
- 比較的、傷つきにくい
- 納品までに時間がかかる
- 比較的、購入価格は高くなる
それぞれの製法の特徴を踏まえて、「鍛造製法の指輪が向いている人」と「鋳造製法の指輪が向いている人」の特徴について、まとめました。
- ディテールデザインが作り込まれた結婚指輪が欲しい
- できるだけコストを抑えたい
- できるだけ早く納品してほしい
- 傷つきにくい結婚指輪を長時間つけたい
- ダイヤがついている結婚指輪が欲しい
- つけ心地が良い指輪にしたい
それぞれメリット・デメリットがはっきりとしているので、好みが分かれると思います。
ぜひ、パートナーと相談して、納得のいく結婚指輪を選んでくださいね。
皆さまも、素敵な結婚指輪に出会えますように!
参考
- 鋳造か、鍛造か。製法に注目して選ぶ婚約指輪・結婚指輪|結婚指輪・婚約指輪|ゼクシィ(2021年1月12日参照)
- 鍛造(たんぞう)製法とは(2021年1月12日参照)
- 鋳造リングの約2倍の硬度|マイスター – MEISTER JAPAN|鍛造のスイスメイド結婚指輪(2021年1月12日参照)
- 鍛造リングが選ばれるワケ【強度バツグン!】(2021年1月12日参照)