こんにちは。賃貸住まいの、しょうこです。
結婚に合わせて、マイホームの購入を検討する人は多いと思います。
ただ、家は簡単に何回も買えるものでもないし、本当に買って良いのか不安になりますよね。
もしお金のトラブルに発展すれば、夫婦の関係が悪くなってしまう可能性もあります。
そこで今回は、結婚してすぐに家を買うべきかについてと、メリット・デメリットについてお話しします。
マイホーム購入の参考になれば嬉しいです。
- 結婚したらすぐに家を買うべきなの?
- 結婚してすぐに家を買うメリット・デメリットって何?
結婚してすぐに家を買うべきか
結婚してすぐに家を買うべきかどうかは、状況によって異なります。
デメリットよりもメリットが大きければ、購入を検討すると良いでしょう。
逆に、メリットよりもデメリットが大きければ、購入しないで様子をみると良いでしょう。
結婚してすぐに家を買うメリット
では、結婚してすぐに家を買うメリットから紹介しますね。
メリット1: 住宅ローン返済額が賃貸よりも安くなる場合がある
現在の賃貸の賃料が高い場合、住宅ローンを組んで返済をしていったほうが、賃料を支払続けるより安くなる場合もあります。
例えば、次のような場合が考えられます。
- 賃料9万円の賃貸に35年間住み続ける場合
→総賃料は3780万円 - 住宅ローン3000万円を組んで35年間返済し続ける場合
→ローン返済額は約3730万円(元利均等、フラット35最頻固定金利1.290%として計算)
住宅ローンシミュレーション(住宅保証機構株式会社運営)のようなサイト・ツールを利用すれば、簡単に住宅ローン返済額をシミュレーションすることができます。

現在の賃料とローン返済シミュレーション結果を、きちんと比較してみましょう。
メリット2: 購入時期を逃さずに済む
結婚後は様々なライフイベントが目白押しです。
- あなた自身やパートナーの仕事の変化(転勤・収入変動)
- 出産・育児
忙しい毎日を過ごしていると、ゆっくりと住宅購入を検討する時間を確保することが、難しくなるかもしれません。
結婚のための準備をする際に、まとめて住宅購入まで済ませてしまうと、購入時期を逃さずに済むでしょう。
メリット3: 長期住宅ローンを組む時間の余裕がある
長期住宅ローンであれば、月々の返済金額を低く抑えることができます。
結婚してからしばらく経ってから多額の住宅ローンを組むことになると、返済期間も短くなり、月々の支払い額は高くなります。
月々の支払いを抑えたいという場合は、結婚に合わせて、早めの時期に長期住宅ローンを組むのも1つの手です。
ただし、ローン返済期間は長くなればなるほど、総返済額が高くなります。
- 住宅ローン3000万円を20年間で返済する場合
→ローン返済額は約3376万円(元利均等、フラット20最頻固定金利1.200%として計算) - 住宅ローン3000万円を35年間で返済する場合
→ローン返済額は約3730万円(元利均等、フラット35最頻固定金利1.290%として計算)
総返済額を試算して借入金額と比較し、本当に長期ローンを組んでもいいのか、パートナーと相談してみましょう。
結婚してすぐに家を買うデメリット
次に、結婚してすぐに家を買うデメリットについても紹介します。
デメリット1: 住宅ローン返済額が賃貸よりも高くなる場合がある
住宅ローンの総返済額が高い場合、賃料を支払続けたほうが安くなる場合もあります。
例えば、次のような場合が考えられます。
- 賃料8.5万円の賃貸に35年間住み続ける場合
→総賃料は3570万円 - 住宅ローン3000万円を組んで35年間返済し続ける場合
→ローン返済額は約3730万円(元利均等、フラット35最頻固定金利1.290%として計算)
デメリット2: ライフプランが変わり、ローン返済が苦しくなる場合がある
子どもの出産・仕事の変化などでライフプランが変わると、出費が増えたり、世帯収入が少なくなる可能性があります。
もし、世帯収入が少なくなる想定をせず、多額のローンを組んでいた場合は、返済が苦しくなってしまいます。
ローンを組むにしても、現状の世帯収入でギリギリの返済にせず、余裕を持った返済プランを考えたほうが良いですね。
デメリット3: 補修・リフォーム回数が増える
家に長い間住んでいれば、そのうちどこか壊れてくることもあるでしょう。
そうすると、賃貸と違って、自分自身で補修しなければなりません。
結婚のように早い時期に住宅を購入すれば、それだけ長い期間住むことになりますから、補修しなければならない機会も増えます。
- 壁・床のキズ補修
- 屋根・外壁の補修
また、ライフプランが変わった際、次のようなリフォームが必要になることもあります。
- 間取り変更
- バリアフリー対応
住宅購入後の補修・リフォームが必要なことは忘れがちですが、けっこうな費用がかかりますから、心構えしておきましょう。
戸建住宅購入の実態
では、実際に戸建て住宅を購入した世帯の実態はどうなっているのでしょうか?
エニワン株式会社が実施した『戸建住宅の購入に関するアンケート』の調査結果を見てみましょう。
住宅購入者の年代
住宅購入者の年代は、40代が一番多いです。
- 40代(32.0%)
- 30代(29.8%)
- 50代(27.0%)
- 20代(11.2%)
住宅購入予算
住宅購入予算は、2,000万円~4,000万円未満が一番多いです。
- 2,000万円~4,000万円未満(45.3%)
- 4,000万円~6,000万円未満(27.0%)
- 〜2,000万円未満(15.2% )
- 6,000万円~8,000万円未満 (8.4%)
- 8,000万円~1億円未満(2.1%)
- 1億円以上(2.0%)
戸建住宅を買ったきっかけ
戸建て住宅を買ったきっかけは、結婚が一番多いです。
- 結婚(23.7%)
- 昇給・昇格(23.3%)
- 出産(17.3%)
- 転職(10.6%)
- 介護(8.6%)
- その他(16.5%)
また、「世帯年収別」「年代別」「家族構成別」に、それぞれ一番多かった状況の割合をまとめると、次のような結果になったようです。
戸建住宅を買うタイミングは世帯年収400万円〜600万未満、40代の夫婦+子どもがいる世帯で住宅購入予算2,000万円以上~4,000万円未満の家庭が多いことが判明しました。
【直近3年以内に戸建住宅を建てた1,115人にアンケート調査実施】購入予算や具体的な不安など戸建住宅購入に関して徹底解剖しました…!|エニワン株式会社のプレスリリース(2021年1月7日参照)
「必ずこの条件で住宅購入しなければならない」というわけではありませんが、目安になる住宅購入条件ではないかと思います。
私たち夫婦の考え方
参考までに、私たち夫婦の状況・考え方についても、お話します。
私たち夫婦の場合は、夫の会社の福利厚生制度のおかげで、格安で好条件の賃貸に住むことができています。
2人で住むには、全く不満がありません。
また、住宅の買い替えが一般的になっていない日本においては、住宅の売却価格は低くなる傾向にあります。
つまり、住宅の資産価値がほとんど無いということです。
したがって、わざわざローンを組んでまで、すぐに家を購入する必要はないと考えています。
でも、もし家族が増えたら、もっと広くて好きなようにカスタムできる家に住むのもいいなと思っています。
というわけで、マイホームを絶対に購入したくない!というワケではありません。
だから、ローンを組まずに家を購入できるようなプランも考え、資産形成をしています。
新築戸建てだけではなく、中古やマンションも選択肢として視野に入れています。
時間が経ってから、多額の長期ローンを組んでしまうと大変になるのは明らかです。
結婚してすぐに家を購入する・しないに関わらず、ライフプランの変化にも対応できるように、いつかは家を購入する前提で、結婚した後すぐから資金を貯めておくと良いのではないでしょうか。
まとめ
今回は、結婚してすぐに家を買うべきかについてと、メリット・デメリットについてお話ししました。
結婚してすぐに家を買うべきかどうかは、状況によって異なります。
デメリットよりもメリットが大きければ、購入を検討すると良いでしょう。
- 住宅ローン返済額が賃貸よりも安くなる場合がある
- 購入時期を逃さずに済む
- 長期住宅ローンを組む時間の余裕がある
- 住宅ローン返済額が賃貸よりも高くなる場合がある
- ライフプランが変わり、ローン返済が苦しくなる場合がある
- 補修・リフォーム回数が増える
戸建住宅を買うタイミングは、世帯年収400万円〜600万未満、40代の夫婦+子どもがいる世帯で住宅購入予算2,000万円以上~4,000万円未満の家庭が多いです。
時間が経ってから、多額の長期ローンを組んでしまうと大変になるのは明らかです。
結婚してすぐに家を購入する・しないに関わらず、ライフプランの変化にも対応できるように、いつかは家を購入する前提で、結婚した後すぐから資金を貯めておくと良いのではないでしょうか。
あなたとパートナーのライフスタイルに合った、快適な住まいを見つけてくださいね。
皆さまも、納得のいく住まいで楽しい結婚生活を送れますように!
参考
- 【フラット20】:長期固定金利住宅ローン 【フラット35】(2021年1月7日参照)
- 【フラット35】:長期固定金利住宅ローン 【フラット35】(2021年1月7日参照)
- 【直近3年以内に戸建住宅を建てた1,115人にアンケート調査実施】購入予算や具体的な不安など戸建住宅購入に関して徹底解剖しました…!|エニワン株式会社のプレスリリース(2021年1月7日参照)
- 日米リフォーム事情!日本では家が資産になりにくい?|高知市の不動産・賃貸情報なら四国不動産(2021年1月7日参照)